うつくしく、まるくかがやく
つきみいくら
高千穂の峰に秋の気配が訪れてその空を美しい月が飾る頃、桜鱒のいくらは旬を迎えます。黄金色に輝くいくらは見た目にも美しく、その上品で粒の揃ったいくらを私たちは「つきみいくら」と名付けました。
自然界ではなかなか姿を見ることが出来なくなった桜鱒ですが、Smoltでは採卵したいくらからまた次世代の稚魚を育てています。そんな希少なつきみいくらを、お出汁で仕上げた優しい味わいとともに是非お楽しみください。
美しき渓流魚ヤマメは海に降り、桜の季節に生まれた川に桜鱒となって戻ってきます。つきみいくらは、そのような桜鱒の生態に沿った飼育方法から誕生します。日本発祥の地とも言われる宮崎県高千穂峡の清廉な水で稚魚を飼育し、冬季の冷涼な日向灘で育て上げることで、深い味わいを持った格別のいくらを採卵することができます。
桜鱒の生産においては、宮崎大学発の自然に負荷をかけない養殖スタイルを追求しています。稚魚の生産に始まり、すべての養殖過程を経た親の精子と卵を掛け合わせて人工授精を行います。養殖で生育した優れた親から次の世代を作ることによって、天然資源に頼ることなく、かつ天然を超える性質を持った桜鱒を生み出し続けています。
Smoltは世界でも稀な循環型養殖技術を確立した宮崎大学発ベンチャー企業です。Smoltが培った独自技術により、桜鱒はその一生の中で海と山の双方を経験し、生まれ親しんだ山から厳しい海へと適応する過程で魚体を銀色に変化させ、艷やかで美しい姿へと成長します。Smoltはそんな桜鱒の挑戦的な生き方を体現し、水産業の革新に挑みます。