下味なし、下処理なし!  3種のソースで幸えびを丸ごと食す

下味なし、下処理なし! 3種のソースで幸えびを丸ごと食す

サステナブルでおいしい食材が子どもの未来を変える

関西電力の子会社「海幸ゆきのや合同会社」が生産するバナメイエビのブランド「幸えび」。バナメイエビは国内ではほぼ輸入品という中、国産で陸上養殖される珍しいえびです。最先端の設備で、薬品や抗生物質などを一切使わない安全な環境で育てられるなど、かつてないほどのクオリティに仕上がっています。この「幸えび」の美味しい食べ方を、クラフトフィッシュのスターシェフの一人、(社)MIIKU日本味育協会の代表理事・宮川順子に伺いました。

前編では、「安心なものは“おいしい”」ということを子どもたちに、そして子を持つ親たちに知ってほしいと語った、(社)MIIKU日本味育協会の代表理事であり料理家の宮川順子先生。安心・安全面はもちろん、味覚の観点からも、幸えびは子どもたちに適した食材だと語ります。
国産で陸上養殖される稀少な海老「幸えび」

「実は子どもの味覚は、大人よりも2、3倍も敏感です。よく子どもがピーマンやゴーヤの苦みが苦手で食べられないと聞きますが、それは至極当然のこと。なにせ、大人の倍以上の苦みを感じているわけですから。当然、塩味や旨みも大人よりも強く感じます。その点、幸えびは芳醇な甘みと上品な旨みがあり、子どもにはとっては充分に味わい深く『おいしい』と感じられるでしょう。旨みがしっかりとあるので余計な味を足す必要もありません」

頭や殻が軟らかいことや、しなやかな肉質、丸ごと食べやすい大きさも、幸えびが子どもに適した食材だという理由。「食材を丸ごといただく」というホールフードの考え方は食育に、そして健康的な食生活につながります。もちろん丸ごと食べるためには、安全であることが大前提。さまざまな環境面に配慮されて育った安心・安全な幸えびだからこそ、頭も殻も余すことなく食べられるのです。

親が提供する毎日の食事は、子どもの味覚、健康、食への意識に大きく影響します。私たちの身体を作っているのは「いま、私たちが食べたもの」でしかありません。口にするものを正しく選ぶための知識や感性を子どもたちが身につけるためにも、幸えびのようなサステナブルな食材はとても重要と、宮川先生。

下味なし、下処理なし!
3種のソースで幸えびを丸ごと食す

3種のソースで幸えびを丸ごと食す
今回、宮川先生が教えてくれた幸えび料理は、文字どおり、幸えびを“丸ごと”食べる一品。頭も殻もつけたまま素揚げした幸えびに、フレンチ、中華、エスニックの3種のソースを添えた「幸えびの素揚げ」です。「材料も工程もできるだけ少なく簡単に」を意識して考案したというレシピは、家庭の強い味方!

作り方
フレンチソースを作る

1. フレンチソースを作る
お好みのハーブの葉の部分(1〜3種類・適量)、ゆで卵(1個)、塩(小さじ1/2)、酢(小さじ1)、マスタード(大さじ1/2)をすべてフードプロセッサーにかける。
「今回は、イタリアンパセリとタイムを使いましたが、バジルやパセリ、ローズマリーなど、ハーブであれば何でもOKです。大人向けに少し辛みを足したい場合は、マスタードは倍量にしてください。水分量が少なくてフードプロセッサーが回らないときは、オリーブオイルや牛乳を加えるとスムーズに動きます」(宮川先生)

万能中華だれを作る

2. 万能中華だれを作る
ニラ(100g)を細かく刻み、しょうゆ(大さじ1)、ごま油(大さじ1)の順で和えます。必ず、しょうゆを先に和えるのがポイント。ごま油を先に入れてしまうと、ニラにしょうゆの味が入りません。
冷蔵庫で少し置いておくと、ニラがしんなりとしてほどよく味が馴染みます。また、お好みでごま油をラー油に変えればピリ辛のパンチあるおいしさに。すぐに食べたい場合は、調味料をそれぞれ倍量にするとよいでしょう。ニラのシャキッとした食感も楽しめます。冷蔵庫で1週間ほど保存が可能。肉や冷奴、そうめん、餃子などにもよく合います。

エスニックソースを作る

3. エスニックソースを作る
パクチー(適量)を細かく刻み、砂糖(大さじ1)、ナンプラー(大さじ1)、レモン汁(大さじ1)と和えます。

3種類のソースが完成

4.  3種類のソースが完成

幸えびを揚げる

5. 幸えびを揚げる
幸えびは真水でさっと洗い、しっかり水気を切っておきます。水気が残っていると、油がはねるので注意してください。下味をつけたり、背わたを取ったりする必要はありません。170〜180℃に熱した油で約1分揚げます。えびの胴が曲がったら火がとおった合図。生でも食べられるえびなので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

軽く油を切り、ソースを添えて完成です。

軽く油を切り、ソースを添えて完成です。
小麦粉や片栗粉をまぶしてもよいですが、粉をつけて揚げるとタレがたっぷり絡んでしまうので、素揚げがおすすめとのこと。もちろん一度に3種類すべてそろえなくてもOKです。その日の気分に合わせて、お好きなソースと一緒にお召し上がりください。

写真・東谷幸一 文・山本愛理

PROFILE

宮川 順子

宮川 順子
Junko Miyagawa
(社)MIIKU日本味育協会 代表理事、(株)ユーキャン 主任講座講師(調理師、食育実践 プランナー、介護食、幼児食)、料理教室「宮川順子のおいしさ学キッチン」主宰

長男の食物アレルギーをきっかけに、家庭での手作り料理に専念。安心安全で健康を守る食を広めるために社団法人MIIKU日本味育協会を設立し、「おいしい」や「健康」にまつわるセミナーや、プロ・アマを問わない調理技術講座で講師を務めるほか、資格試験講座のテキスト執筆、社員研修、商品開発、食による地域活性なども手掛けている。

料理教室「宮川順子のおいしさ学キッチン」
HP :https://e-miyagawa.jp
(社)MIIKU日本味育協会
HP :http://miiku.jp