奥野 義幸

Yoshiyuki Okuno
奥野 義幸
Yoshiyuki Okuno
「ラ・ブリアンツァ」オーナーシェフ

自由な発想と好奇心の強さは人一倍

六本木ヒルズ内の高級ブランドブティックが立ち並ぶ、けやき坂通りの一角に位置する「ラ・ブリアンツァ」のオーナーシェフ、奥野義幸シェフ。このほかにも、麻布十番、六本木一丁目と日本橋に4店舗を運営する「ブリアンツァグループ」を牽引するビジネスパーソンでもあります。

そんな奥野シェフの最大の魅力は、自由な発想と好奇心の強さ、そして、人懐こさ。訪れるゲストは皆、奥野シェフの大ファンになってしまいます。

料理の味も、イタリア大使館のイタリア人職員が認めるほどのクオリティ。六本木という高級な土地にありながら、イタリアの家庭料理をベースにした心和ませる料理の数々で、好評を得ています。また、都内のみならず、韓国、タイなどの外国のレストランための今サエルティングやレシピ開発も積極的に行っています。

ラ・ブリアンツァ

CHEF'S VOICE:
日本の物づくり文化を魚の分野でも発揮

新型コロナウイルスの影響で、安全面や健康面など、より多くの人が食について深く考えるようになってきています。食糧危機の問題についても同様です。

そんな中、クラフトフィッシュのような新しい取り組みは、食の安全性を守りつつ食糧危機の問題にも備えるという意味でも、また、新しい産業と雇用の創出という意味でも、大変有意義なことです。

未来に必要とされる、この壮大な取り組みのお手伝いができるのはとても光栄です。“天然”でも“養殖”でもない、“クラフトフィッシュ”という新しい考えが世の中に広まっていくのを、シェフとして間近で見ていけることにもワクワクします。

好みに応じて魚の状態をカスタムメイドできるのも、クラフトフィッシュの大きな魅力。国ごとはもちろん、老人向け、子供向けなど、可能性は無限。その過程で様々なデータをとって、水産資源のビッグデータを構築できる可能性もあります。“丁寧で、壊れず、正確に”という、世界で得ている日本人の物づくりへの評価を、魚の分野でも発揮していってほしいですね。


奥野 義幸シェフのお料理

PROFILE

Yoshiyuki Okuno
奥野 義幸
Yoshiyuki Okuno
「ラ・ブリアンツァ」オーナーシェフ

和歌山県の料亭に生まれ育ち、子供の頃から料亭や料理旅館で家族と食事をし 、和食の世界に精通するように。米国の大学を卒業後、一般企業に勤めるものの飲食への想いが強くなり、当時流行していたイタリアンの道へ。東京のイタリアン数店を経て渡伊。ピエモンテ州「アルロドデンドロ」(1つ星)、リグーリア州「サンジョルジョ」(1つ星)、ロンバルディア州「アル・ベルサリエレ 」(2つ星)をはじめ、イタリア全土で修業後、帰国。「ラ・ブリアンツァ」 をはじめとするブリアンツァグループを率いている