宮川 順子

Junko Miyagawa
宮川 順子
Junko Miyagawa
(社)MIIKU日本味育協会 代表理事、(株)ユーキャン 主任講座講師(調理師、食育実践 プランナー、介護食、幼児食)、料理教室「宮川順子のおいしさ学キッチン」主宰

子育てを通じて知った、日本の食材の事実

味を育てる、と書いて“味育(みいく)”。社団法人MIIKU味育協会の代表理事を務める宮川 順子先生が家庭の専業主婦になったきっかけは、息子さんが極度の食物アレルギー体質だったから。

ありとあらゆる食材にアレルギー反応を示す息子さんと毎日を過ごす中で、食品に含まれる化学物質などがアレルギーの原因だと突き止めます。それ以降は、調味料やおやつに至るまで、息子さんの口に入るものはすべて自らの手で作るように。

食の安全性への疑問を掘り下げる途中で、その生産現場で起こっている衝撃の事実を目の当たりにした宮川先生は、食材に対するきちんとした知識や味覚を育てる必要性を痛感し、2015年に社団法人MIIKU日本味育協会を立ち上げ、主婦からプロの料理人に至るまで、幅広い層に食に対する正しい知識を持つことの重要性を伝えています。

食育

CHEF'S VOICE:
味覚の基礎ができる幼児期のお子さまにクラフトフィッシュ・レシピを

陸上養殖といえば、昔はどこか胡散臭いイメージが付きまとっていました。その頃、いくつかの生産者さんを見学しましたが、餌の状態が不明瞭で、どこまで一般の消費者におすすめしていいのか、自信を持てませんでした。

でも、近年では餌の内容がクリアになってきたことと、海産物自体が昔ほど安心とは言い切れないという思いから、陸上養殖は今後の水産物をキープするための有力な手段だと考えています。

安全性が高くサスティナブル、かつ美味しいクラフトフィッシュは、味覚の基礎ができる幼児期のお子さまに、添加物や生臭みなどを含んでいないピュアな美味しさを教える食材として、おすすめしたいものの一つです。

長年、一般のご家庭に美味しさを届けてきた料理家として、幼児期のお子さんでも食べやすいクラフトフィッシュ・レシピを開発し、クラフトフィッシュの良さをお伝えしていきたいと考えています。


PROFILE

Junko Miyagawa
宮川 順子
Junko Miyagawa
(社)MIIKU日本味育協会 代表理事、(株)ユーキャン 主任講座講師(調理師、食育実践 プランナー、介護食、幼児食)、料理教室「宮川順子のおいしさ学キッチン」主宰

長男の食物アレルギーをきっかけに、家庭での手作り料理に専念。安心安全で健康を守る食を広めるために社団法人MIIKU日本味育協会を設立し、「おいしい」や「健康」にまつわるセミナーや、プロ・アマを問わない調理技術講座で講師を務めるほか、資格試験講座のテキスト執筆、社員研修、商品開発、食による地域活性なども手掛けている。