藤田 貴子

藤田 貴子

Takako Fujita
藤田 貴子
Takako Fujita
日本料理家

日本料理の決め手は魚の質

「いかに旬を食すか」「季節を愛でる料理」を日々の献立のテーマに据え、季節によって移り変わる食材そのものの持ち味を活かし、あくまでもシンプルに調理することモットーに、東京・南麻布で「日本料理教室藤田」を主宰する藤田貴子先生。NHK「きょうの料理」や「家庭画報」など、様々なメディアに出演するほか、国内外で日本料理に関する講演活動をしてきました。

「Simple is bestな日本料理は、魚の質によってすべてが決まってしまうと言っても過言ではない」と語るように、これまではほぼ天然物の魚に拘ってきた藤田先生。

しかしながら近年は、天然物は状態が安定しないのと値段が高いのがネックと、養殖の魚に切り替えるしかないのかと考えていた矢先に、“クラフトフィッシュ”の審査会の話が飛び込んできました。「養殖のお魚が本当に美味しくて、質の良いものであれば、養殖の方にどんどん切り替えていきたいです。水質汚染が気になる時代、安全性も信頼できます」と、藤田先生。

Takako Fujita

CHEF'S VOICE:
下ごしらえを施した簡単で美味しい商品開発を

なぜ今まで養殖魚を避けてきたかといいますと、水っぽかったり、餌の臭いがダイレクトにしてしまったりしたからでした。また、たくさん泳いで筋肉質であることが味を決めるので、運動不足の養殖魚はやはり満足のいく味ではありませんでした。

クラフトフィッシュの活動では、特にレシピ開発に興味があります。生の状態で真空パックになっていて、すし飯さえ用意すれば押し寿司が作れたり、一般家庭ではほぼやっていない下ごしらえが施された商品だったり。

お刺身も切り身にした時点で酸化が始まるので、たとえば白身魚を和え物とか酢の物にでき るような形に切り、薄塩を当てて軽く酢じめにして真空パックにすれば保存期間も長くなりますし、調理時間も短くなります。キッチンが魚臭くなる、ゴミが増える、などの気になる部分も解消されます。

今、日本のご家庭で魚を食べる機会が少なくなってしまいましたが、こうした下ごしらえされた商品があると取り入れやすくなるでしょう。買っただけなのにスタート時点から美味しいという、お忙しい方にフレンドリーなクラフトフィッシュの商品開発をしていきたいと考えています。

PROFILE

Takako Fujita

藤田 貴子
Takako Fujita
日本料理家

南麻布にて「日本料理教室藤田」を主宰。茶懐石料理を通して、日本人の繊細で情緒のある食文化に感銘を受ける。季節の食材や郷土料理、折々の行事を活かした日本の味を教室で指導するほか、テレビ、雑誌、講習会などで提案している(NHKきょうの料理/家庭画報/食品会社等の講習会など)。